院内設備

MRI (MagneticResonanceImaging)-Canon Vantage Gracian

フロア案内
  • MRIはMagnetic Resonance Imaging (磁気共鳴画像)の名前の通り、人体に磁気を当てて画像を撮影する装置です。
  • とても解像度の高い断層画像(輪切りの画像)が得られるだけでなく、脳血管の画像(MRA)も撮れるため、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤や、脳梗塞の前段階である脳血管狭窄(血管が細くなる)の診断にも威力を発揮します。そのため病状によっては、くも膜下出血や脳梗塞が起きる前に診断し、予防につなげる可能性が期待できます。
  • MRIの優れた点として、放射線を使用しないため、人体への悪影響はございません。お子様でも安心して検査を受けていただくことができます。
  • 当院の超電導1.5T-MRIは、AI(人工知能)によるディープラーニングを用いて設計された最新の画質向上技術「Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)」によって、高画質の鍵となる信号ノイズ比(SNR)が最大3.2倍に向上されております。限られた大病院にしか導入されていない、超高性能な3T-MRIと遜色ない画質が得られ、日常検査において高分解能の画像診断を可能にしております。
  • 圧縮センシング技術をはじめ従来の高速撮像技術に『AiCE』を併用することで、これまでよりはるかに短時間で撮像可能になり、患者様へのストレスが大幅に軽減されております。
  • 全ての検査で画質劣化することなく従来比最大99%の静音化が実現されており、患者様の快適性も向上しております。

 

CT (ComputedTomography)- Canon Aquilion Lightning

  • CTはX線を発する管球とX線検出器がドーナツ状の架台内を回転しながらデータ収集し、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成する装置です。
  • 当院はマルチスライスCT(16列/32スライス)を導入しておりますので、短い検査時間で微小な病変を正確に捉えることができます。
  • 低線量・高画質を両立させた最新技術(AIDR 3D Enhanced)を用いて撮影をおこないますので、被ばく量を最大75%低減することで人体に有害な被ばくの心配なく検査が可能です。
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    • 【MRIに比べてCTが有利なのは以下の点です】
撮影時間が短い
MRIに比べて撮影時間が短いため、安静が保てないお子様や高齢者の方の検査に適しています。
出血病変、骨病変の検出能に優れています
脳出血、くも膜下出血、脳挫傷などの出血性病変、骨折や骨への浸潤が疑われる腫瘍などの病変の診断に有利です。
閉塞感がありません
MRIに比べて静かで開放的なので、閉所恐怖症などでお困りの患者様に負担のない検査が可能です。
体内金属の有無に関係なく検査可能
ペースメーカー、歯科矯正中、手術などによる金属が体内にあるためMRIが撮れない患者様にも検査可能です

 

脳波検査 (Electroencephalograph)- Fukuda Denshi Greal digital EEG

機器写真
  • 脳波は、脳細胞の電気活動を、頭皮上に置いた電極を用いて記録する検査で、検査による苦痛や痛みはまったくありません。
  • 安静時や心がリラックスしていると、α(アルファー)波が優位になりますが、脳細胞の活動程度によってγ(ガンマ)波やΘ(シータ)波、β(ベータ)波などが出現したり、特殊な波形が出現したりします。
  • 脳細胞の電気活動の異常による疾患(てんかんなど)は、MRIやCT検査では画像化されないため、脳波検査による診断が必要となります。
  • そのほかにも、睡眠障害、脳変性疾患、代謝性疾患、意識障害、精神疾患などの補助診断に有用です。
  • 最近では認知症とてんかんの関連も注目されており、脳波検査の重要性は日々高くなっています。

 

血圧脈波検査(Vascularscreeningsystem)

  • 血圧脈波検査は、両手両足の血圧を同時に測定することにより、動脈硬化の程度や早期の血管閉塞などをみつけることができる検査です。
  • 通常の血圧測定の様に血圧計の帯(カフ)が圧迫するだけですので、痛みや苦痛はありません。
  • 高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病をお持ちの方は、いつの間にか動脈硬化が進行して若くして脳卒中や心臓病を発症するリスクが高くなります。血管疾患の早期発見や早めの予防的な生活指導に有用な検査です。
  • また血管の老化は腎臓の機能低下からフレイルにつながり、全身の疾患(多臓器障害)を併発する危険性も無視できなくなりますので、血圧脈波検査はなるべく多くの方に一度受けていただくことをおすすめしております。

 

心電図検査(Electrocardiogram)

  • 心電図検査は、心臓の筋肉に流れる電流を体表面から記録する検査です。電流の流れ具合に異常がないかがわかります。
    また1分間に電気が発生する回数である心拍数も測定されます。
  • 不整脈や心不全、心筋梗塞の有無などがわかります。
  • 特に「心房細動」という不整脈があると、脳梗塞を併発しやすいことがいわれておりますので、脳の健康を保つためには心臓の病気の有無をしっかり把握することが重要になります。

 

睡眠ポリグラフ検査(Polysomnography)

  • 睡眠ポリグラフ検査(PSG)は睡眠時無呼吸症候群の確定診断に用いられ、その分類、重症度判定、また治療による効果判定に有用な検査です。
  • 夜中に大きないびきをかく方、日中も突然眠気に襲われて仕事や運転に支障をきたしている方、慢性的に熟眠感がなく倦怠感もとれない方などは、睡眠時無呼吸症候群が潜んでいる可能性があります。
  • 睡眠時無呼吸症候群を放置すると、脳・心臓をはじめ全身への酸素供給が繰り返し低下することで様々な臓器障害を起こす危険が増してきます。
  • この検査は患者様に1泊2日で機材を貸与し、ご自宅でひと晩の睡眠中測定をしていただきます。腕時計型の本体に鼻のチューブ、指先の血中酸素センサーを装着していただくだけの簡単な設定ですので、ご安心して検査を受けていただけます。
  • 検査の結果、睡眠時無呼吸症候群の診断となりましたら、持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療をご案内いたします。